逗子アドベンチャーレース&キャンプ初開催!

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Children ran through 20-30km trails from Zushi through Hayama to Taura, Yokosuka, cooked their own dinner, ran back and then had a canoe race.

They had 35 check points to stop by & 20 missions to complete on the way... What an adventure!!

12月半ば、逗子から田浦梅林まで、20のミッションと35のチェックポイントをクリアしながら20-30kmを走り抜けるレースを開催しました。

子どもたち4人に対して1~2人の大人の伴走者がつき、普段ホームにしている逗子海岸を元気にスタート!

当日になって初めて配布された地図とミッションを見て、道程を考えて選ぶのは子どもの仕事です。普段の放課後から野山を駆け回っているとはいえ、今回は勝手知ったるいつもの海山よりも少し広い範囲での冒険。時に迷ったり、まわり道をしながら、それはそれはいろいろな発見のある時間を過ごしました。

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ミッションの一部を紹介すると、

・10種類の草木を見つける(写真と名前) 10点
・チームの子どもだけで夜ご飯を作る 20点
・冒険中に出会う人々から食べ物をもらう 15点
・テントを20分以内に立てる 20点
・テントを使わず野外で寝る 10点
・冒険のおもしろムービーを1分撮影する 20点
・カヌーレースのタイムが1~5位 25~5点

など、など。

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レースの趣旨は、単にトレランのスピードを競うことではありません。

制限時間内でのルート選びを工夫して、自ら面白いものを見つけ、道行く人たちとも交流し、チームワークを発揮して・・・と、子どもたちそれぞれの多様性を生かしながら、三浦半島の自然の豊かさを堪能できるようにとレースを企画しました。

自分たちの足下の自然にいつもよりもう一歩踏み込んでみる。
仲間と相談しながら道を選ぶ。
悩んで、迷って、判断して、挑戦する。
ときに失敗する。
たくさんワクワクする。

そうすることで、子どもたちは、
心にそれぞれの「いのちの地図」を携える。

多様な仲間たちとギリギリまで遊ぶことで見えてくるもの。

大人にとってわかりやすい言葉で言えば、それは自律した心、思考力・判断力・共感力・体力というようなことでしょうか。でも、大事なことはぜーんぜん、それだけじゃない。

足下の自然にいつもより一歩深く入っていけば、そこには細胞の芯まで震えるようなドキドキ・ワクワクがあります。子どもたちを見ていると、このドキドキ・ワクワクにこそ、人を土台から大きく育む秘密が隠されているのではないかと思います。「なんとか力」みたいなものは、その上澄みでしかないのかもしれません。


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子どもたちが、自然の中で、頭も心も身体もフル回転させながらドキドキ・ワクワクする機会をもっともっと作っていきたい。

と、これからの そっか活動、とびうおクラブのこの先の可能性を見た思いで、胸がいっぱいでなかなかレポートを書くことができませんでした。

たった2日間でも子どもたちそれぞれにたくさんの成長を見ることができて、大人たちは2週間たっても感動冷めやらぬままです。以下、伴走していた大人たちの報告から少しずつ抜粋して、感動のおすそ分けをさせてください。

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▶︎サザエチーム伴走者

〈1日目のルート〉
第二古墳~第一古墳~長柄~森戸林道~馬頭観音~田浦キャンプ場

〈2日目のルート〉
田浦展望台~いきなり下山!!~田浦小~ファミマ逗子インター店~第一運動公園~逗子駅~聖和学院第2グランド~逗子海岸

Kはサバイバルミッションのために「野外で寝る」に挑戦。Yは、草木や生物を発見するのがとっても得意で、冒険発見ミッションに挑戦。女子2人は、いつも男子をサポートして、チームを軌道修正してくれました。

Yの見つけた ‘カマキリの卵’ をみて
「これを食べたら、コーチがポイントくれるんじゃない?」
「カマキリの卵を食べたら、お腹の中で成虫になってしまうかもしれないから、やめとこう!」なんてやり取りもあり、終始和やかなムードでした。

2日目は前日の寒さのせいかみんなローテーションながらも、途中出会った他のチームと語り合っては別れ、制限時間を意識して逗子海岸を目指して走りました。惜しくも上位にランクインできなかったのは、戦略不足。最後に悔し泣きする子もいましたが、また次回頑張ろう!!

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▶︎とんびチーム伴走者:

分岐点に差し掛かると、直感で行先を決めるT。地図を地面に置き、しっかりコンパスで方角を確認するK。上級生のやりとりを聞きながら、ここぞというときにはしっかり自分の意見を主張するA。そして... 意見が割れた時、一番確実と思われる選択をするM。

乳頭山付近のロープを使う急斜面(難所!)では、TがAを気遣い、MはKと行動するというバディ編成に自然にシフト。なかなかやるじゃないかと大人を唸らせるチームワークでした。

実はこのチーム、思いの他恥ずかしがり屋さんの集まりだったらしく、見知らぬ人に声を掛けるのが苦手でした。が、最後に海岸にいる人とハグをして残り時間でポイントを稼ごうという作戦を立てていたのにもかかわらず… ここで最後のハプニングが待っていました。

海岸にはゴールテープを持ったお母さん達がスタンバイ。先頭を歩いていたTは一目散にゴールテープに向かってダッシュ!それを見たKが皆を引き留め、最後のミッションはどうするんだ?と…

ゴールテープを持って煽る大人!迷う子ども!  
結果、なし崩し的にゴールテープを切ってトップで帰着しました。笑

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▶︎わかめチーム伴走者:

街ではみんな持ち前の好奇心で脱線しまくるのが楽しく、反面、山では集中力にびっくり。ついていくのに大人も必死でした。

1日目の夕飯作りの時に、「田浦には前も来て、キャンプをしたことがある」と、RとSから聞きました。その時「~~みたいなこともやってるんだね」と、なんとくイメージでそっかの活動をたとえました。すると、少し黙った2人が「全然違うよ」とちょっと強めの口調で答えました。「何が違うの?」と聞き返すと、2人とも、

「とびうおは、自分で決められるもん!」

堂々と答えてくれました。
その言葉が心にすっと染み込んで、色々考えていた余計なことが、風に流れるように森の中に飛んでいきました。子ども達自身からその言葉が出てくること。素敵な居場所だなと素直に思いました。


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▶︎カモメチーム伴走者:

チームの子どもたちが地図を見て選んだコースは、

往路:久木→神武寺鷹取山→田浦
復路:二子山、森戸川源流→桜山→逗子海岸ゴール

このコースは、大崎名越エリアを除くすべて。

距離に換算するとだいたい30キロ弱。なかなかハードです。笑

(中略)

ゴール後ほっと一安心しているところに、「みんなでカヌーレースやらない!?」と提案したところ、最初は「え~っ」といった子も、「雨だけどやっぱり僕たちやる!」と準備をしはじめ、その姿に感動。

折角だからみんなで最後までやりきろうと思ってくれたことがと~っても嬉しかったです。みんなほんといい顔してたな~

その時は大降りだった雨も、かもめチームが乗るころには小雨になり、カヌーが出艇した直後に虹が出現。しかもダブル!!!

往路は、虹のゴールにむかって漕いでいるような感覚で、最高のご褒美となりました。

彼らは、この2日間でわたしが想像していた以上にすごい力を発揮したんだと、レポートを書きながら今改めて実感しています。

一緒に行動しているうちに仲間意識も芽生え、あきらめない気持ちや、相手を思いやる気持ちがたくさん見えて、彼らパワーにただただ驚かされる2日間でした。

2日間、とにかく走って、歩いて、ずっこけて、笑って!いろんな思いがぎゅぎゅっと詰まりすぎて胸がいっぱいです。

実はレポートを書けないほど気持ちがいっぱいでした。でもちゃんと伝えないとですもんね。

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▶︎9歳の女の子の報告

私はアドベンチャーレースに行きました。
その中で一番心に残ったのは、森の中でまよったときです。ふだん、大人やコーチたちにあんないをしてもらっているので(ろか公園や大さき公園に行くとき)自分たちだけでせいげんじかんまでに、ゴールにつくのはとてもたいへんでした。けど、そこがとてもアドベンチャーレースのいつもとちがう、おもしろいところだと思いました。

アドベンチャーレースで私が「知ったこと」「学んだこと」は3つあります。まず1つ目はさっき言ったように、自分たちだけで、協力してなにかをなしとげることは、とてもむずかしいと思いました。いつもやっていること、やっている道だから、かんたんだと思ったけど、コーチぬきで、みんなだけでやるのはとてもたいへんでした。

2つ目は、たいへんだから、いつも目立たない、かつやくしない人が、とてもかつやくしていました。(ふだんはずかしがりやの子が、ささえの言葉をかけたり、おもいやりがあったり)

3つ目は、むずかしいことはとても楽しいと知ったことです。みんなで協力すると、どんなことでも楽しめます。楽しいです。そんなことに私は気づきました。

アドベンチャーレースは色々なはっけんがあったり、なぞがあったりして、とても楽しかったです。また来年も協力しあって、どりょくしたいです。

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本当は、全14チームの伴走者のレポート全文、すべての子どもたちの日記全文を掲載したいくらいですが、以上、ダイジェストのダイジェストです。

遊びまくりながら地域の自然を知り、成長できるなんて最高。

大人たちは夜の焚き火をしながらふたご座流星群を眺め、

「日本中の子どもたちが、社会科や体育の授業でこんなことすることができたらいいよね」

「またすぐやりたいね」

と盛り上がり、次回はまた春に開催しようと話しています。

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*教育関係の皆さまへ、追記:

できることなら、こうした活動をすべての子どもたちに、と思います。

とびうおクラブで日常的に受け入れることができる人数キャパシティーには限度があるため、今後はこれまでのノウハウをできる限りオープンソース化し、公立の小中学校の社会科や体育、特別活動の時間に使っていただけるものにしたいと考えています。

今年数年間で、これまでとびうおクラブが9年間実施してきたフィールドワークのうち、使いやすいいくつかを(新しい学習指導要綱にそう形で)教材化します。

協力してくださる教育関係者の皆さま、ぜひ個別にご連絡くださいませ!

Text by Ai Ito Onodera / Photos by many parents